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中医学では、毛髪は「血余」といい、毛髪の栄養源は心血であり、その根源は腎精であるといいます。「血が盛んなれば髪は潤い、血が衰えれば髪は衰える」「腎気が盛んになれば髪は長く、腎気が衰えれば髪は堕ちる」と言われています。中成薬の七宝美髯丸(しちほうびびんがん)や益腎生髪丸(えきじんしょうはつがん)は腎精を補うことで脱毛や白髪を改善するものです。心血や腎気が充分にあるのに脱毛が起きる原因として「血熱が大過(たいか)すれば、若くして髪が早くも白くなり、又は落ち、或いはフケが多い」と「血熱」を重要視します。ここでは脱毛のタイプと方剤による治療法を紹介します。 血熱タイプ部分的な局部の紅斑を伴う脱毛 時に出血点がある 頭皮の萎縮がある 口渇 全身に発疹を伴うことがある 舌質紅 乾燥黄苔などの特徴があります。荆芥連翘湯(けいがいれんぎょうとう)などが有効です。 血虚タイプ持続的で慢性的脱毛である。毛髪が細く弱い 一般的に痒みはない 不眠 動悸を伴うことがあるなどの特徴があります。十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)などが有効です。 陰虚タイプ持続的で慢性脱毛である 頭皮に痒みを伴う 毛髪が細く柔らかい 腰痛や下肢のだるさがある 耳鳴りがある 舌質紅 少苔 などの特徴があります。七宝美髯丹が有名な方剤です。中成薬として七宝美髯丸(しちほうびびんがん)の名称で中国では愛用されています。何首乌 当帰 补骨脂 枸杞子 菟丝子 茯苓 牛膝などを主成分としています。 瘀血タイプ分的あるいは全体に脱毛する 慢性に経過する 頭部に刺されるような痛みがある 舌質暗紅 瘀血点や瘀斑があるなどの特徴があります。 円形脱毛タイプ急激な脱毛で急なストレスなどの負荷などが特徴です。肝鬱傾向があれば柴胡疏肝散(さいこそがんさん)や柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などを使用します。月経過多などの生理不順を伴う場合は、血熱が加わってきたと考え、丹梔逍遥散(たんししょうようさん)などを加味します。 |
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