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中医学では男性不妊症を不育症(ふいく症)といいます。中国漢方の不育症の経験は古来より多く、漢方の専門不育外来もあるほどです。中医学では不育症を特に腎精不足の観点から弁証します。加えて、脾虚が原因の気血不足、肝鬱や肝経の湿熱などが特に関係すると考えます。
腎陽虚タイプの不育症:冷え症 性欲減退 インポ気味 精液希薄 精子数が少なく 精子の運動が悪い 舌質淡 白苔 脈沈細などの特徴があります。海馬補腎丸(かいばほじんがん)、贅育丹(ぜいいくたん)などが有名な方剤です。
腎陰虚タイプの不育症:性欲はむしろ亢進 腰痛 手や足の裏のほてり、耳鳴 精液量が少なく液化し難い 紅舌少苔 脈細数などの特徴があります。五子衍宗丸(ごしえんそうがん)や潟火補腎丸(しゃっかほじんがん)などを併用します。
気血両虚タイプの不育症:性欲は低下気味 精液量が少なく精子数少なく不活発 疲れやすい 軟便または下痢しやすい 不眠傾向 舌質淡 薄苔 脈細無力などの特徴があります。十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)などが有効です。
肝鬱タイプの不育症:イライラ 抑鬱 時に射精不能 舌質紅 脈弦などの特徴があります。柴胡疏肝散(さいこそがんさん)や丹梔逍遥散(たんししょうさん)などが有効です。
痰湿タイプの不育症:肥満気味、四肢の重だるさ 眩暈 時に射精障害 精液が粘調で液化しにくい 舌の苔が白く厚くいわゆる白腻苔などの特徴があります。温胆湯(おんたんとう)の加減が有効です。
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